カテゴリー:セミナー・イベント情報
【登壇しました】ad:tech tokyo2013「スマホ広告トークバトル」
こんにちは!
ちょっと日にちが経ちましたが、9/18(水)に東京国際フォーラムにて開催されました、ad:tech tokyo2013でのトークバトルレポートです。
「ここだけ話」がテーマということで、ここに載せられるのはほんの一部ですが、いまをときめく5社のパネリスト(弊社加藤もいます!)のコメントをお届けします!
時間:13:45~14:15
場所:トランスコスモス様ブース
タイトル:「スマホ広告トークバトル」事業責任者が語る、ここだけ話30分
株式会社AMoAd
取締役
藤田 和司様
株式会社アイモバイル
アドネットワーク事業本部スマートフォン推進部 部長
甲斐 康浩様
株式会社ファンコミュニケーションズ
ADN事業部 営業推進部 部長
加藤 正人
株式会社 mediba
プロダクト企画部 部長
宮本 裕樹様
グリー株式会社
マーケティング事業本部ADプロダクト企画部
ビジネスマネジメントグループ
北 祐一様
トランスコスモス株式会社 DMサービス総括 インターネットプロモーションサービス本部
住谷 誠様(モデレータ)
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
スマホはゲームや書籍が中心という偏りもあるのではないかと思いますが、藤田さんどうですか?
AMoAd 藤田:
ちょうど先ほど開始前にこの5人で30分ほど話していたのですが、やはりECは伸びてきそうという話が出ましたね。
我々もそこは期待しています。
nendの加藤さんにお聞きしたいんですが、いろいろセミナーをやられていると思いますが、ECさん向けの商品開発とか特別やっていますか?
ファンコミュニケーションズ 加藤:
あんまり競合さんの前で言いたくないですが(笑)。
ここだけの話というところで、住谷さんもおっしゃっていたとおり、ソーシャルゲームに寄っていることには課題意識を持っています。
そこから今後のスマホ広告業界を伸ばしていくにあたっては、特にEC系の中小企業が出稿しやすい環境を作っていきたい。
そのために、費用対効果・ROIのところを重点的にサポートはしていますね。
トータル的に効果が上がる仕組みを考えていて、ぜひトランスコスモスさんに売っていただきたいと考えています(笑)。
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
ちなみにECでは、よく「スマホが購入の”きっかけ”にはなるけど、実際の購入は家に帰ってPCから」というユーザーの行動もあると思いますが、最終的なコンバージョンがPCからだと広告の効果測定がしづらいんじゃないかという点がありますよね。
ECに行きたい気持ちがありながらそのあたりで悩みを抱えているクライアントもいると思いますが、そのあたりの課題意識はいかがですか?
ファンコミュニケーションズ 加藤:
やはりマルチデバイス対応は今後やっていかなきゃいけないと思っています。
いま、技術が進んできていて、いろんなデバイスをまたいだコンバージョンを取れるものも出てきています。
今後はそういったテクノロジーにも期待しています。
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
なるほど。
今後そういった点も改善する取り組みはされているんですね。
ファンコミュニケーションズ 加藤:
そうですね。積極的に取り組んでいきたいです。
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
ちなみに、ECかなっていう候補はありつつ、実は見逃しているけどこの業界今後ガツンとくるんじゃないのというここだけ話もお聞きしたいですね。
甲斐さんどうですか?
アイモバイル 甲斐:
いきなり振られると思ってなかった(笑)。
やっぱりコンテンツ系のクライアントさんは来ると思いますね。
特に一般系の広告主が出稿することで市場が盛り上がっていくと思います。
EC寄りにはなりますがエステ案件とか、あと実際弊社としても効果の出ている金融案件が伸びることで、クライアントの出稿も増えるのかなと感じています。
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
オーディエンスデータの活用については、アイモバイルさんだと取り組み自体はまだあまりされていないかと思っていますが、このあたり他社さんの動向は気になっていますか?
アイモバイル 甲斐:
これまでの実績とか、今後の展開などお聞かせいただきたいですね。
グリー 北:
弊社ではゲームプラットフォームをやっていて、現在、このデータを使って、我々のプラットフォームに参加されているSAPさんにGREE Targetingというメニューを提供しています。
グリーユーザーが外部アドネットワークに現れた時にターゲティングできるという、SAPさん専用のメニューですね。
効果面で言うとやはり、数字的には普通に配信するよりいい結果が出ています。
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
そんな北さんから気になる他社さんはありますか?
グリー 北:
medibaさんが、キャリアデータにアクセスできるというところと、先日スケールアウトさんとご一緒されたことでそのへんのテクノロジーをどう使っていくつもりかは気になりますね。
mediba 宮本:
データのターゲティングは去年からau属性でやっていて、結構効果がいいですね。
スケールアウトの方でDSPのシステムを持っているので、キャリアのデータとそのDSP・DMPを最大限合体させればすごく強いものができると思ってM&Aした感じですね。
スケールアウトは会社としても存続してそのまま事業をやっていき、同時にmedibaと組んでキャリアターゲティングをやっていく、というイメージです。
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
オーディエンスデータ活用については、今後各社取り組むのではという読みがあるかと思いますが、そのあたりはどうですか?
mediba 宮本:
DSPだとクリック課金じゃないじゃないですか。
AdStirとかSSPも出てきています。
明日、このad:techのイノベーションステージで発表する予定ですがうちもSSPやろうかと思っているんですね。
そうなってくるとアドネットワークの・・・(以下省略)
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
いま、こそっとここだけ話が出ましたけど(笑)。
DSPも、ターゲティングの部分で、デバイスがスマホになると結構いろいろ規制があるなどまだまだ課題があると思いますが、今後SSPへの進出というのは、事業的にはまだ伸びしろがあるのかなと個人的には思っているんですけど、加藤さんどうですか?
ファンコミュニケーションズ 加藤:
SSPですか?ないですね(笑)。
もちろん、メディアさんの収益を考えるとSSPはすごく理に適っていると思いますが、いまのところでいうと考えていないです。
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
例えば、先程も出たような何かオーディエンスデータを活用した商品や施策というか、取り組みの予定はいかがですか?
ファンコミュニケーションズ 加藤:
そうですね。
(・・ここだけ話のため中略!)
なので、僕らは「枠×人」みたいな概念でプロダクトを作っています。
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
完全なシフトと言うよりは掛け合わせというようなイメージで取り組んでいくんですね。
ファンコミュニケーションズ 加藤:
そうですね。
アドテクノロジーが進化していくにあたってクリアになっていくとは思いますが、まだまだ足もとで見ると課題も多いので、難しい部分もあるというのが正直なところですね。
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
最近、アイコン広告とか高解像度バナーとか、非常に効果も高く、各社注目されているかと思いますが、このあたりに関して北さんどうですか?
グリー 北:
弊社も7月にうちのアドネットワークのSDKでインタースティシャルとアイコンのサポートを始めたんですね。
やっぱりそのアプリメディアさんからの評判がよくて、在庫も伸びているのと、レスポンスも高いので、マネタイズ効果もあります。
ですので我々としてもすごく期待しているのですが、そんな中で、アイモバイルさんはアイコンに強くリリースを出されているので、アイコンの実情等お聞きしたいですね。
アイモバイル 甲斐:
そうですね、おかげさまでアイコン広告については非常に伸びている印象ですが、要因としては、広告主さんの効果が良いことや、アイコン版のSDKリリースが差別化ポイントとして営業面でも活用できていることがありますね。
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
ちなみに先日甲斐さんと話していて話題に出てきたところなのですが、nendさんがアイコン広告考えてるのか気になりますよね。
って、甲斐さんが振ってくれるかと期待していたんですが、言ってくれなかった(笑)。
アイモバイル 甲斐:
ああ!大事なことを忘れてしまった(笑)。
そうなんですよ、僕は非常にnendさんの動向が気になるんですがどうですか?
ファンコミュニケーションズ 加藤:
甲斐さん・・儲かりますか?
アイモバイル 甲斐:
ヤバイです!(笑)
ファンコミュニケーションズ 加藤:
やりましょう!!(笑)
(一同爆笑)
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
あと注目のポイントとしては、先程も話に出たように、スマホが購入のきっかけになってきていることを考えると、今後認知施策とかブランディングの効果も狙っていく上ではスマホでのリッチ広告というのも大事かなという風に思っているんですが、このあたり、藤田さん、お考えがあればお聞かせいただけませんか。
AMoAd 藤田:
ありがとうございます。
うちは通常のCPC商品に加えて、リッチアドを結構早くから力を入れています。
冒頭の話だと、なかなかスマートフォンの中だけで閲覧から購入までが完結しないんじゃないかという話でしたが、僕が見ている感じでは、動画でめちゃくちゃクリックが出て、そこからきちっと成果っていうかコンバージョンに結びついているなというのも感じています。
これまで、CPCの静止バナーとかCPMの動画バナーっていう風に切り分けて、CPMだと何となく手を出しづらいなみたいなイメージもあったかと思うんですが、ただブランディングというだけじゃなくて、良い認知は良い効果を生むというか、実際に効果にもつながっているなと思っています。
皆さんもそのあたりどう感じているのかというのはお伺いしたいですね。
宮本さんどうですか?
mediba 宮本:
うちもあのauのポータルサイトで、レクタングルサイズの広告とか最近増やして、その枠でCFをそのまま流したりというのをやっていますが、CTRで●倍とか●倍とか出ている状況なので、そこはどんどんやっていきたいですね。
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
●倍ってすごいですね!
mediba 宮本:
動いてるんで押しちゃうのかもしれないですけどね。
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
動きは強いっていうところはありますが、その●倍の効果でユーザーを連れてくるのであればかなり注力していくところですよね。
mediba 宮本:
そうですね。
ナショナルクライアントさんにも出稿していただきやすいのかなと思っています。
トランスコスモス 住谷(モデレータ):
私自身もまだまだ聞きたいところがあるのですが、30分という時間は早くて、もうお時間になってきています。
最後に各社さんから一言ずつ、今後のスマホ広告について、「どれだけ重要なのか」「どれだけ伸びしろがあるのか」「こういうところをぜひ見て行って欲しい」というところを、medibaの宮本さんからいただければと思います。
mediba 宮本:
medibaは半分キャリアというか特殊なプレイヤーだと思うんですが、他のキャリアと比べると広告のところは頑張れているのかなと思っています。
スケールアウトの買収もありましたけど、キャリアが本気出したらすごいんだ、というのを証明したいですね。
ファンコミュニケーションズ 加藤:
僕たちはnendというサービスをやっていますが、一応いま国内では業界最大級の規模にあるのかなというのを感じています。
スマートフォン広告のところでリーダーシップを発揮できるように、ゲームだけじゃないぞ、いろんなこともできるんだぞ、というところを見せていきたいですね。
アイモバイル 甲斐:
弊社はフィーチャーフォンからスタートしています。
そのフィーチャーフォンの時はどちらかと言うと特定の広告主さんからのご出稿に偏っていたんですが、スマートフォン版アドネットワークを始めた時に、いままでいなかったPCのクライアントさんからのご出稿をいただくようになりました。
そこに関しては非常に魅力的なデバイスなのかなというのを実感していて、かつ、伸びていく市場ですし、今後docomoのiPhoneが出ることによって、いままでとは違ったユーザーさん、例えば年齢層が高かったり地方の方だったり、がどんどん使うようになるとか、そういう将来性を非常に感じています。
本日はアイモバイルのブースでその具体的な事例や今後の展開を見て聞いていただいて、インフィニティ具合を実感していただければと思います。
AMoAd 藤田:
AMoAdとしては、スマートフォン広告のこの盛り上がり方というか伸び方というのは、私もこの業界で12年やらせていただいていますが、久々に来たな、という感じをビジネスを作っている側から結構感じています。
なのでいまここに壇上に並んでいる5社はそれぞれ競合という括りではありますが、そこの枠を超えて一緒にやれることはいろいろ探していきたいのと、このセッションを聞いて、こんなことできるんじゃないかというのがあればお声がけいただきたいと思っていますね。
我々もいろんなところと組んで、このスマートフォンというデバイスの可能性をどんどん広げていきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。
グリー 北:
流れ的になんか最後なんですが(笑)。
今日、結構びっくりしているのが、かなりの人数の方にお集まりいただき、最後まで聞いていただいているので、それだけでもスマートフォンのアドネットワークって注目されているんだなと感じています。
グリーっていうと基本的にゲームの印象があると思うんですが、我々アドの事業部としては、ゲーム以外でプロダクトをきちんと提供していけるような体制づくりに取り組んでいますので、それに期待していただきたいです。
あとは個人的に、最新の技術をトラックしながら、広告を出すタイミングをテーマとしてプロダクトソリューションを用意していきたいと考えていて、ここ半年くらいでいくつかリリースできればと思っています。
その時はよろしくお願いします。
————————————————————
実際のトークバトルは、各社の具体的な数字や今後の展望など、ここには出せないシークレットな内容がいっぱいでしたが、いずれにせよ、今後、スマホ広告は確実に伸びてくるというところと、各社ともより強化をするというところが伝わってくる熱いセッションでした。
パネリストの皆さま、また記事掲載にご協力くださったトランスコスモス株式会社様、誠にありがとうございました!