第6回F@N塾 NIKKO創業者 加藤順彦氏「若者よ、アジアのウミガメとなれ」
こんにちは!
本日は、12/11(水)に開催いたしました、第6回「F@N塾」のレポートです。
F@N塾とは、社員のビジネスマインド育成施策の一環として2011年より不定期開催している、IT業界キーマンを講師に迎えての講演会のこと。
今回講演をしてくださったのは、GMO NIKKO株式会社の前身・有限会社日広の創業者であり、個人エンジェルとして日本国内30社超のスタートアップ(うち8社はその後上場)をハンズオン支援もしてきた加藤順彦氏です。
スクリーンに映し出されているのは、今回加藤氏が制作・総指揮を手掛けられた映画『恋するミナミ』の予告編。
ちなみに、先日まで実施していた『変するファンコミ』キャンペーンは、この映画の応援企画として、『恋するミナミ』公式サイトのパロディサイトを製作させていただいたものでした。
現在はシンガポールにて日本人の起こす企業の資本と経営に参画されている加藤氏ですが、もともとは1986年に学生起業されてからいくつものビジネスを立ち上げ、1999年頃からはネットバブルの波にも乗り、常に日本のベンチャー起業・インターネット業界の最先端を走り続けてきた方。
その加藤氏がなぜ日本を出てシンガポールへ行ったのか・・「ウミガメ」をキーワードに熱く語っていただきました。
実はこの「若者よ、アジアのウミガメとなれ」は有名な講演で、既にTech Waveさんでも記事化されていたり、書籍化もされているので、詳しい内容は省かせていただきますが、
この日、ファンコミュニケーションズのために話してくださったポイントをいくつかご紹介すると、
「伸びている産業にぶら下がること。メガトレンドは、作ることはできなくても乗れば必ず一緒に伸びることができる」
→これは、いまのファンコミュニケーションズで言うとスマートフォン市場がそれに当たりますよね。
「ニッチで小さいマーケットは大手が参入してこない。これがベンチャーの勝ちパターン」
→これは、そもそもアフィリエイト市場というのが、広告業界の中でそんな立ち位置だったと言えるでしょう。
という感じで、「これまで自分たちがやってきたこと、いま自分たちがやっていること」を客観的に捉え直す機会を多くいただきました。
では、そういった新しい視点はどうやって手に入れるのか──
「人間は環境によって変わる生き物である。環境を変えなければ目線・視座は変わらない」
いまいる小さな世界の中で見えることは限られている。
新しいものを見るためには新しい世界へ出ることが必要。
そこで「ウミガメ」が出てくるんですね。
中国では海外で成功して祖国に貢献する人のことを「ウミガメ」と呼んでいるそうです(ウミガメは、大きく成長して故郷に卵を産みに帰ってくることから)。
「海外に出るのはもう移住ではない。引越し。世界はどんどん狭くなっている」
そして、その行く先としてシンガポールがどんな可能性を秘めている環境なのか、アジアのスマホ市場やSNSの利用実態などリアルなお話をたっぷりと教えていただきました。
「広告業は、生活が豊かになっていこうとする人たちに”もっと豊かな生活”を提案するためにある」
素敵な言葉ですね。
講演後はビールを片手にファンコミュニケーションズ代表の柳澤との対談。
柳澤「さっき、『大手が一緒にされたくないっていうジャンルややり方で勝つ』という話があったけど、ISPをやっていた当時の加藤さんの広告はすごかったよね」
加藤氏「ピンクのサルが出て来たり『1分で接続!』ってAVか!みたいなコピーとかね(笑)」
というような昔話もあれば
・東南アジア市場のトレンドについて
・商売って、お金を稼ぐって何なの?
・経営と走り高跳びは似ている。
・勝ち癖をつけることが大切
といった、これからのこと、生き方・働き方について考えさせられるテーマも語られました。
加藤氏はとにかくジェスチャーが大きく、声も大きい!
(対談に入ると、マイク要らない、と置いてしまわれました 笑)
関西人ならではの軽妙なトークで要所要所笑いを誘ったり、ご自身の成功体験についても、「自分がすごかったのではなく、流れに乗っただけ。乗ることが大事」と気取らず話してくださる方でした。
最後に映画の紹介をしていただいたのですが、この写真のシーン、パロディサイトで豪華キャスト(ファンコミ的に)で再現していて、
12/26(木)の加藤氏×柳澤のトークショー告知等、キャンペーン終了後に情報も更新していますので、よろしければご覧ください!※宣伝
なお、次回のF@N塾は3月予定で、「業界の異端児」として話題のあの方に、現在熱烈講演依頼中です!お楽しみに!