2/9に開催いたしました、アナリスト・機関投資家向けの2015年12月期第4四半期決算説明会から、一部ダイジェストをお届けします。

第4四半期は売上高が89億4500万円、昨年対比で2.7％増となるも、経常利益は14億6800万円で8.0％減となりました。
直前四半期比較では売上高が5.8％減、経常利益が11.0％減となりました。

国内最大級アフィリエイトサービス「A8.net（エーハチネット）」は堅調に推移した一方、スマートフォン向け運用型アドネットワーク「nend（ネンド）」、スマートフォンアプリインストール広告「adcrops（アドクロップス）」などスマートフォン向け広告の悪化が、想定を上回った状況です。

 

こちらが通期業績ハイライト（連結）です。

 

続いて2016年12月期業績予想です。
前日公表しております決算短信にて、売上構成比等詳細もご覧いただけます。

配当予想につきましては、今期より1円増配の予想を立てております。

 

第4四半期のセグメント別売上高の内訳です。

「CPA型アドネットワーク」には、アクションに対して広告料が発生する広告サービスを含めており、アフィリエイト広告サービスである「A8.net」「Moba8.net（モバハチネット）」の他、グループ会社エイトクロップスの運営するCPI（Cost Per Install・スマートフォンアプリインストール）型広告サービスの「adcrops」もこのセグメントとしています。

「CPC/ターゲティング型アドネットワーク」には、アクションに至る前の送客（クリック）に対して広告料が発生するCPC（Cost Per Click）型広告サービスの「nend」と、最適なユーザーへ広告配信するターゲティング広告サービスの「nex8（ネックスエイト）」が該当します。

nendが残念ながら振るわず、一方A8.netが堅調に推移したことから、CPA型が6割近くを占める結果となりました。

 

A8.netは過去最高を記録した第3四半期に迫る結果となりました。
稼働広告主数の推移も引き続き堅調で、第4四半期の新規稼働数は272件と2015年12月期で最も多くなり、海外広告主数も107社まで増えてきています。

 

Moba8.netは少しずつ回復基調にあり、昨年第3四半期が底と見ています。

 

adcropsは4四半期連続減収となりました。
前年第4四半期の大きな伸びは特需によるものですが、その後、得意とするiOSプラットフォームにて、ユーザーにインセンティブを付与してダウンロードを促進するリワード広告におけるアップルの方針変更があったり、いちばん強みとして持っていたSDK（※1）不要のトラッキングの仕組みが事実上使えなくなったという外部要因に大きく影響を受けました。
これについては、Androidプラットフォームの強化など、別の部分で取り戻すよう対策を行っています。

※1）SDK：Software Development Kitの略。ソフトウェア開発に必要な環境や技術文書、ツールなど一式のことを指します。

 

nendはアイコン型広告が使えなくなるなどで第1四半期から厳しい状態になり第2四半期・第3四半期と少しずつ改善を試みていましたが、第4四半期ではiOS9の登場等もあり再度事業環境が大きく変わったことで、再び悪化する結果となりました。

現状はそれに対応するべく新機能の開発等を含め、さまざまな取り組みを行っており、2016年第1四半期を底に徐々に改善回復する計画を立てています。

依然6割強を占めるゲーム系以外の広告主開拓や、これまでメインにしてきた新規獲得プロモーションだけでなく「リテンション」「リエンゲージメント」と言った、既存ユーザーへの利用促進プロモーションの強化も引き続き注力し、さまざまな環境要因に対応できるよう対策を講じています。

 

nexは右肩上がりではありますが計画に対してはまだ足りない状況です。
さまざまなデータを解析し、より効果の高い広告配信を行っていくこの分野は今後注力していく領域であり、現在、さまざまな準備を進めています。
参考：データ分析×広告配信で高速PDCAを回す～トレジャーデータとファンコミュニケーションズが協業する理由│MarkeZine（マーケジン）

 
なお、決算説明会資料（全ページ）および決算説明会動画（質疑応答含む）は、当社コーポレートサイトにて公開しています。

 

詳細は下記よりご参照ください。
2015年12月期第4四半期決算説明会 決算説明会資料・動画：https://www.fancs.com/ir_release/2016/02/09/3274
投資家情報トップ：https://www.fancs.com/investors

 

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