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2018年12月期第1四半期決算説明会ダイジェスト
5/9に開催いたしました、アナリスト・機関投資家向けの2018年12月期第1四半期決算説明会から、一部ダイジェストをお届けします。
2018年第1四半期の結果は、売上高が90億3500万円で対前年同期比8.5%減、経常利益が12億2600万円で対前年同期比21.1%減という結果でした。
引き続き、ITP問題(※1)、検索エンジンの仕様変更、アドネットワーク環境の変化など、昨年第3四半期から弊社の事業環境において起きているさまざまな事象への対応を進めている状況ですが、直前四半期の数字を若干上回り、売上高、営業利益ともに期首予算に対してほぼオンラインで推移しています。
※1)ITP(Intelligent Tracking Prevention)問題:昨年 9月より配布が開始されたiOS11において、標準ブラウザのSafari11のCookie機能に標準で制限がかかることになり、ネット広告業界で広く採用されるトラッキング(広告効果計測)の仕組みが一部機能しなくなっている問題
こちらが連結経営成績です。
続いて2018年12月期連結業績予想です。
通期に対しての進捗率は4分の1に届いておりませんが、当社の予算は四半期ごとに下期偏重で数字が大きくなっていくため、冒頭に記載いたしましたとおり現在のところ計画に沿って推移している状況です。
配当予想については、今期は昨年と同じ19円を予想させていただいています。
第1四半期のセグメント別売上高の内訳です。
当社では「CPA型アドネットワーク事業」と「CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業」の2つのセグメントを設けているほか、昨年7月のシーサー株式会社の買収に伴い「その他」という項目を設け、そちらにシーサー株式会社の売上高を計上しています。
「CPA型アドネットワーク」には、アクションに対して広告料が発生する広告サービスを含めており、アフィリエイト広告サービスである「A8.net(エーハチネット)」の他、CPI(Cost Per Install・スマートフォンアプリインストール)型広告サービスの「seedApp(シードアップ)」「adcrops(アドクロップス)」もこのセグメントとしています。
こちらは昨年対比で6.6%減でした。
「CPC/ターゲティング型アドネットワーク」には、いわゆるアドテク(アドテクノロジー)領域のサービスを含めており、アクションに至る前の送客(クリック)に対して広告料が発生するCPC(Cost Per Click)型広告サービスの「nend(ネンド)」と、最適なユーザーへ広告配信するリターゲティング広告サービスの「nex8(ネックスエイト)」が該当します。
こちらは昨年対比で18.7%減となりました。
CPA型アドネットワーク事業のビジネスモデル紹介ページ>>
CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業のビジネスモデル紹介ページ>>
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国内最大級のアフィリエイトサービスであるA8.netはわずかながら昨年の売上高に及びませんでしたが、直前四半期より数字を盛り返しました。
ITP対応状況については、3月に広告主の導入負担を軽減できる新しいトラッキング手法も提供開始している他、対応のための増員も行っており、プログラム全体の5割程度、売上ベースで言うと6割くらいまで進んでいる状況です。
まったく新しい方法への転換ということで広告主の新規受注から稼働までのリードタイムが延びたり少し時間がかかっているところはありますが、6月には9割程度の対応完了を目標にしています。
月間新規メディア(アフィリエイトサイト)会員登録数はトレンドに大きな変化はありません。
seedAppはアプリのインストールに応じて広告費用が発生するCPI(Cost Per Install・スマートフォンアプリインストール)型サービスですが、アプリの稼働状況に応じて費用を決定する機能を持ち、より広告主の広告効果・パフォーマンスに寄り添う内容になっています。
クローズド型アドネットワークとしてサービス開始から3年目を迎えており、少しずつ順調に数字が積み上がってきています。
adcropsもアプリのインストールごとに課金が発生するCPI(Cost Per Install・スマートフォンアプリインストール)型サービスです。
こちらは海外のアドネットワークに接続しており多くの海外メディアに配信が可能です。
昨年来海外を中心に問題になっているアドフラウド(不正広告・広告詐欺)への対応を優先していたことから売上は下がり気味でしたが、現在対応が完了してきており、第1四半期は直前四半期を上回ってきています。
nendはまだ低い位置での推移が続いていますが、予算上はほぼオンラインであり、直前四半期は若干上回りました。
これまで主流だったディスプレイ広告からSNSの動画広告へ予算が流れていることやITPの影響があり、もう少し耐える時期が続く見込みですが、対応の1つとして昨年から提供開始した動画広告が売上全体の2割程度を占めるまで伸びてきているなど、下期は現状より1割2割上積みできる計画です。
nendの動画広告は、もともとnendがアプリメディアに強く国内最大級のネットワークを抱えているという特長を活かしており、SNSの動画広告とはまた違う切り口で新しいサービスを作っていくことを目指しています。
nex8はアドテクのプレイヤーとしてはDSP(※2)に当たる、消費者の属性や趣味嗜好をターゲティングして配信していくサービスです。
ITP問題により主力の配信手法であるダイナミックリターゲティングのiOS分の売上が落ちている分、Android等別の領域でのサービスを少しずつ広げてはいますが、日本国内ではiOSのシェアが大きいこともあり、すぐには代替えがきかない状況です。
引き続き、サービスの強みを活かした次の展開への対応を進めています。
※2)DSP: Demand Side Platform(デマンドサイドプラットフォーム)の略。広告主の広告効果を最大化する仕組み。
海外戦略子会社アドジャポンは本体のサービスと海外のサービスをつなぎ込むハブとしての機能と、自身が独自に運営する海外向けのアドプラットフォームとしての機能があります。
現在は昨年提供開始した動画広告配信サービス「viidle(ヴィードル)」の投資が先行していることから営業利益は赤字となっています。
シーサー株式会社は昨年7月3日付で子会社化し、7月より連結対象となりました。
こちらはブログシステム・Seesaaブログの運営を主力事業としている他、スマートフォンアプリの企画・開発、自社メディア運営など行っています。
予算に対しては現在計画どおりに推移しています。
決算説明会資料(全ページ)および決算説明会動画(質疑応答含む)は、当社コーポレートサイトにて公開しています。
詳細は下記よりご参照ください。
2018年12月期第1四半期決算説明会 決算説明会資料・動画:https://www.fancs.com/ir_release/2018/05/09/4878
投資家情報トップ:http://www.fancs.com/investors
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